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京阪2600系の謎 標識灯(1)

 こんばんは、「倶楽部2600」の企画係です。盆明けになっても蒸し暑い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 今回は、過去に「倶楽部2600のブログ」にて公開していた連載記事「京阪2600系の謎」シリーズの中から、標識灯にまつわる話題を掘り起こしてきました。この連載企画をご存じない方もいらっしゃるかと思いますので、本題に入る前に趣旨を引用しておきます。

【参考】「京阪2600系の謎」シリーズについて

 京阪2600系は、全国的に見ても比類のないほど、実にバラエティーに富んだ個性豊かな車両形式となっています。もちろん車両数が多いのもその一因ではありますが、一昔前まで即売会などで販売されていた「車両竣功図表」(いわゆる設計図)を見ても、2600系の図面のバリエーションは他形式のそれを圧倒的に凌いでおり、図面上には現れないような些細な違いをも含めると、”1両1形式“という表現は決して大げさではないように思われます。我々「倶楽部2600」のメンバーをはじめ2600系ファンの多くは、おそらくこのような“ツウ好み”とも言うべき奥の深さに醍醐味を見出しているのではないかと思います。

 この連載では、2600系の中でも車両によって異なる箇所や特定の車両にしか見られない特徴について、雑誌などで紹介されたことのある既知のものから未発表のものまで織り交ぜながら、少しずつ紹介していきたいと思います。

―――「倶楽部2600のブログ」2010年1月14日付の記事より


 京阪2600系(0番台)には、鍵穴のような形をした標識灯が、先頭車の正面に左右1つずつ取り付けられています。一時期はこの“骸骨型”とも呼ばれる標識灯が京阪のスタンダードとなっていましたが、現在では2600系と2200系の一部に残るのみとなっています。

 と、ここまでは京阪ファンの皆さんならご存じの方も多いと思いますが、実は2600系(0番台)の標識灯には大きく2つのタイプが存在します。下の画像をご覧いただければ、その違いがお分かりいただけるのではないかと思います。





 連結された2つの車両の標識灯に着目すると、右側の車両(2803号車)の標識灯には側面に塞ぎ跡が見られるのに対し、左側の車両(2626号車)の標識灯にはそれがありません。

 この塞ぎ跡の有無について、現存する2600系(0番台)の先頭車(中間車化された車両も含みます。)を対象に調べてみました。塞ぎ跡があるものをⅠ、塞ぎ跡がないものをⅡとして分類すると、次のような結果となりました。


車両番号標識灯の形態車両番号標識灯の形態
車掌台側運転台側車掌台側運転台側
26012801
26032803
26092809
26142818
26192819
26242825Ⅱ'
2625


 上の結果を見る限り、2つのタイプの分布については、車両の製造時期などに着目しても特に規則性はなさそうです。それどころか、同じ車両でも運転台側と車掌台側で異なるタイプの標識灯が取り付けられている例もあり、まさに不可解な「謎」となっています。


 「では、この塞ぎ跡はいったい…?」と疑問に思った熱心な方もいらっしゃるかもしれませんが、その考察はまた次回に譲りたいと思います。


プレミアムカー時刻表【お知らせ】
プレミアムカーの運行時刻表や車両形式別の基本編成表など、京阪電車が好きな方々にご活用いただける資料を倶楽部2600Webサイト内の資料室にて公開しています。ダウンロードしてご利用ください。

*この記事は、2010年4月11日に「倶楽部2600のブログ」にて公開した記事をベースに、加筆や写真の追加を行い、リメイクしたものです。

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テーマ : 鉄道
ジャンル : 趣味・実用

想いでの風景(2) 桜と1900系「e-kenet PiTaPa Train」

 こんにちは、「倶楽部2600」の企画係です。今年の京阪沿線の桜は先月末に早々と満開を迎え、すでに葉桜となってしまっているところが多いのではないでしょうか。

 さて、今回は「想いでの風景」シリーズ第2弾として、“ちょっと昔”の写真をご紹介したいと思います。今年はもう散ってしまった桜の花と、2004年7月から約2年にわたって運行されていた「e-kenet PiTaPa」のラッピング列車との共演をお楽しみください。




 “厚化粧”を施された1900系が、少し見頃を過ぎた線路際の桜並木に差しかかりました。アップダウンが多いのも交野線の特徴の一つですね。今はこの場所から写真を撮ると、バックに第二京阪道路の高架橋が映り込むと思います。




 同じ日の撮影分からもう1枚、こちらは言わずと知れた私市の高台に咲き誇る桜です。交野線には、桜と電車を絡めて撮影することができるスポットがたくさんありますね。ただ、この場所では線路の西側(写真手前)に宅地の造成が進められており、現在はこのアングルからの撮影は難しいかもしれません。


想いでの風景【参考】「想いでの風景」について
淀屋橋地下線延伸40周年を記念して、2003年4月から2004年3月まで1900系の特別塗装車両が運行されました。その車内に、懐かしの沿線風景などを記録した写真や資料が、「想いでの風景」と題して展示されていました。


テーマ : 鉄道写真
ジャンル : 写真

鉄コレ京阪13000系の発売に寄せて

 こんばんは、「倶楽部2600」の企画係です。

京阪13000系 9月22日付のプレスリリースにて「鉄道コレクション京阪電車13000系」の発売が発表されました。一般販売は10月28日(土)からとなっていますが、先週末に日比谷公園で開催された「第24回鉄道フェスティバル」において先行販売が行われたほか、明日10月15日(日)に寝屋川車両基地で開催される「ファミリーレールフェア2017」においても販売される予定です。

 私自身は当分この商品を入手できそうにありませんが、実車を再現する際の参考になればということで、今回の記事では京阪13000系に関するデータを集めてみたいと思います。



基本編成について


FS577台車 13000系は、2012(平成24)年4月より営業運転を開始した京阪線の最新系列で、執筆時点では4連×7編成と7連×5編成の計63両が活躍しています。車両形式としては、13000形(Mc)、13100形(M)、13500形(T)、13600形(T)、13700形(T)の5形式が存在しており、13100形の京都方および13700形の大阪方には簡易運転台が設けられています。台車については、Mc車とM車は川崎重工製のKW77D、T車は住友金属製のFS577となっています。

 以下、製造時期により1次車から3次車に分類し、基本編成ごとのデータや外観上の特徴について整理してみました。


1次車(20両)

 宇治線で活躍を続けていた2600系の置換用として、2012(平成24)年に4両×5編成がデビューしました。先頭車の前照灯は、登場時はシールドビームでしたが、現在はLEDに変更されています。

編成番号組成竣工日営業運転開始日
第1編成13001-13501-13651-130512012/03/262012/04/14
第2編成13002-13502-13652-130522012/05/252012/05/30
第3編成13003-13503-13653-130532012/06/082012/06/29
第4編成13004-13504-13654-130542012/06/262012/06/28
第5編成13005-13505-13655-130552012/07/102012/07/13


2次車(18両)

 2014(平成26)年には、支線用の4両×1編成に加えて、本線用として7両×2編成が投入されました。先頭車の前照灯は、寝屋川車両工場への搬入時はシールドビームでしたが、営業運転開始までに3編成ともLEDに変更されました。また、側面窓の窓枠の形状が1次車とは異なっていますが、1/150スケールの鉄道コレクションでは分からない程度の軽微な差異となっています。

編成番号組成竣工日営業運転開始日
第6編成13006-13506-13656-130562014/03/192014/04/07
第21編成13021-13521-13721+13171-13571+13771+130712014/04/232014/05/30
第22編成13022-13522-13722+13172-13572+13772+130722014/07/242014/08/08


3次車(25両)

 さらに、2016(平成28)年から2017年にかけて、4両×1編成と7両×3編成が増備されました。先頭車の前照灯は、製造時点からLEDとなっています。また、1・2次車では他の系列とは異なるタイプの転落防止外幌が採用されていましたが、3次車では他の系列と同じくU字型の外幌となり、台座についても変更されています。

編成番号組成竣工日営業運転開始日
第7編成13007-13507-13657-130572016/07/112016/07/14
第23編成13023-13523-13723+13173-13573+13773+130732016/08/252016/08/28
第24編成13024-13524-13724+13174-13574+13774+130742016/09/202016/09/23
第25編成13025-13525-13725+13175-13575+13775+130752017/03/282017/04/01


4次車(14両)

 2018(平成30)年にも7両×2編成が増備されました。3次車から特に目立った変更点は見られません。

編成番号組成竣工日営業運転開始日
第26編成13026-13526-13726+13176-13576+13776+130762018/04/182018/04/22
第27編成13027-13527-13727+13177-13577+13777+130772018/05/222018/05/28



暫定編成について


京阪13000系 13000系は、2600系の代替車両としての位置づけもあってか、柔軟な組成変更に対応できる構造となっています。4両編成(第1~第7編成)は、他の編成と併結可能な仕様となっており、奇数編成の大阪方先頭車(13051・13053・13055・13057)と偶数編成の京都方先頭車(13002・13004・13006)については、ジャンパ栓の接続の支障とならないよう、車体正面裾部およびスカートに切り欠きが見られます。一方、7両編成(第21~第25編成)については、中間車を増減させることにより4連から8連まで自由に組成することが可能となっており、実際に4連や8連で運用された例があります。

 以下、これまでに見られた13000系の暫定編成について、表にまとめてみました。

組成期間組成両数
2012/06/15~2012/06/1813003-13503-13653-13053+13002-13502-13652-13052*18
2014/07/23・2014/07/2413021-13521-13721+130714
2014/08/1013022-13522-13722+130724
2015/12/02~2015/12/2813021-13521-13721+130714
2016/03/28・2016/03/29
2016/04/08~2016/04/12
2016/05/10・2016/05/11
13022-13522-13722+130724
2017/03/21~2017/04/0313023-13523-13723+130734
2017/05/13・2017/05/1413024-13524-13724+13074*14
2017/07/17~2017/09/2113025-13525-13725+130754
2017/07/18~2017/08/10
2017/08/20~2017/09/14
13024-13524-13724+13775+13174-13574+13774+130748
2017/07/31~2017/08/0513023-13523-13723+130734
2017/08/06~2017/08/3013021-13521-13721+130714
2017/12/04~13022-13522-13722+130724
2018/01/28~13023-13523-13723+13772+13173-13573+13773+130738
2018/03/20・2018/03/2113024-13524-13724+130744
2018/04/09・2018/04/1013024-13524-13724+13775+13174-13574+13774+130748
2018/04/16~2018/05/0413024-13524-13724+13074*14
(*1)営業運転の実績はなし(試運転のみ)



ヘッドマークの掲出


 最後に、今回の鉄道コレクションにはヘッドマークのシールは付属していないようですが、せっかくなのでこれまでに13000系に掲出されたことのあるヘッドマークについて調べてみました。

掲出期間ヘッドマーク対象編成
2012/04/14~2012/05/1313000系デビュー13001-13051編成
2012/04/14~2013/04/14宇治・伏見、水と歴史の、まちめぐり。13001-13051編成
2012/07/01~2012/07/07七夕Station201213002-13052編成
2013/06/01宇治線開業100周年13003-13053編成
2013/06/02~2013/06/2713001-13051編成
2013/06/28~2013/06/3013003-13053編成
2013/07/01~2013/07/07七夕Station201313003-13053編成
2014/02/15~2014/05/06BLOOMING KUZUHA*213002-13052編成
13004-13054編成
2014/04/06~2014/05/06宇治・伏見おうじちゃまEXPRESS*3(充当編成)
2014/06/01~2014/06/29宇治・伏見おうじちゃまEXPRESS あじさいスペシャル*3(充当編成)
2014/07/01~2014/07/07七夕Station201413006-13056編成
2014/08/01~2014/08/31e-kenet PiTaPa 10周年13003-13053編成
2014/10/04~2014/11/30宇治・伏見おうじちゃまEXPRESS*3(充当編成)
2014/10/04~2014/11/30鳳凰堂祝落成13000系全編成*4
2014/11/01~2014/11/30ちびっこアーティスト号13021-13071編成
2015/03/16~2015/09/30京阪百貨店開業30周年(濃)13006-13056編成
13021-13071編成
2015/04/01~2015/04/21八代亜紀絵画展
2015/04/29~2015/05/06守口海洋堂展
2015/09/24~2015/10/06松本零士の世界展
2015/10/01~2016/03/31京阪百貨店開業30周年(淡)
2015/12/23~2016/01/05岩合光昭写真展 ねこ
2016/01/28~2016/02/14バレンタインチョコレートミュージアム
2015/07/25~2015/12/27響け!ユーフォニアム 加藤葉月13001-13051編成
響け!ユーフォニアム 黄前久美子13003-13053編成
響け!ユーフォニアム 高坂麗奈13004-13054編成
響け!ユーフォニアム 川島輝緑13005-13055編成
2015/11/01~2015/11/30ちびっこアーティスト号13022-13072編成
2016/04/29~2016/08/31京阪電車×響け!ユーフォニアム13005-13055編成
2016/05/20~2016/06/19キテ・ミテ中之島201613022-13072編成
2016/07/01~2016/09/30宇治川の鵜飼13004-13054編成
2016/12/01~2016/12/27ちびっこアーティスト号13022-13072編成
2017/01/23~2017/05/21響け!ユーフォニアム2 舞台めぐり13005-13055編成
2017/05/19~2017/06/25キテ・ミテ中之島13021-13071編成
2017/07/01~2017/09/30宇治川の鵜飼13002-13052編成
2017/10/02~2017/10/15関西ラーメンダービー13024-13074編成
2018/07/01~2018/09/30宇治川の鵜飼13022-13072編成
(*2)ヘッドマークの掲出とあわせて車体のラッピング装飾も実施
(*3)期間中の土曜・休日に1日1往復のみ運転(淀屋橋~宇治)
(*4)13021-13071編成は、2014/10/04~2014/10/30

京阪13000系 さすが最新系列だけあって、デビューから5年余りの期間にこれだけ多くのヘッドマークの掲出実績がありました。この他にも、団体列車などに充当された際に1日限りのヘッドマークが掲出された例もありますが、ここでは割愛させていただきます。




プレミアムカー時刻表【お知らせ】
10月7日~11月26日の土曜・休日に京阪線で実施されている「秋のおでかけダイヤ」に対応したプレミアムカーの全列車時刻表(PDF)を、倶楽部2600Webサイト内の資料室にて公開しています。ダウンロードしてご利用ください。


想いでの風景(1) 曼殊沙華と2600系

 こんばんは、「倶楽部2600」の企画係です。台風の動きから目が離せない三連休となってしまいました。大きな被害が出ないことを祈るばかりです。

 さて、今回は季節を感じられる一枚をご覧に入れたいと思います。もうすぐ秋の「彼岸の入り」を迎えますが、毎年この時期になると、どこからともなく生えてくるのが、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)です。ちょうどお彼岸の時期に花を咲かせることから、「彼岸花」とも呼ばれています。小さい頃に摘んで帰ったら家の人から叱られた経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。



 広島東洋カープもビックリの(?)真っ赤な曼殊沙華たちに見送られて照れているのか、2600系も“頬”を赤らめていますね。というのは冗談で、ピンク色のヘッドマークは、平日の朝ラッシュ時間帯に運転されていた私市発淀屋橋ゆきのK特急「おりひめ」の証です。乗り換えなしで大阪市内までたどり着けるということで、通勤・通学の足として重宝されていたのではないかと思われますが、2013年3月のダイヤ改定により交野線直通列車は廃止となりました。


想いでの風景【参考】「想いでの風景」について
淀屋橋地下線延伸40周年を記念して、2003年4月から2004年3月まで1900系の特別塗装車両が運行されました。その車内に、懐かしの沿線風景などを記録した写真や資料が、「想いでの風景」と題して展示されていました。


あの日の出来事 2003年8月3日(日)

 こんばんは、「倶楽部2600」の企画係です。日中の暑さも和らぎ、朝夕は肌寒さすら感じる季節となりましたが、体調など崩しておられませんでしょうか。

 さて、8月20日付の記事の写真キャプションにおいて、「『倶楽部2600のブログ』の開設は8年前ですが、さらに遡ってみると、メンバーの顔合わせは2003年8月のこの日が最初でした」と書いたのを、皆さん覚えてくださっていますでしょうか。今回は、「倶楽部2600」の原点とも言うべきこの日の出来事について、振り返ってみようと思います。





 2003年8月3日(日)、京阪ファンにとっては垂涎のイベントが行われました。それは、1900系の貸切列車で天満橋から三条まで往復し、さらに寝屋川車庫にも立ち寄って歴代の特急車を撮影できるという、今から思えば夢のような企画でした。この手のイベントは、最近では旅行会社による企画がほとんどですが、このツアーは参加者の募集から当日の受付・案内に至るまで、すべて京阪が担っておられました。参加者は公募制ということで、はがきで応募してみたところ、当選の通知が届きましたので、友人と一緒に参加しました。

 貸切列車には、淀屋橋地下線延伸40周年を記念して特急色塗装が施されていた1919-1920編成(5連)が抜擢されました。受付で参加者ごとに乗車車両が指定され、私は運良く1号車(1919号車)に乗車することができました。

 9時24分、「鳩マーク」と「団体」の標識板、そして「40周年」の副標を誇らしげに掲げた貸切列車は、当時はまだ行き止まりだった天満橋4番線を出発しました。車内では、「京阪特急」のテーマソング(♪よどーやばーしからさんじょうへ)に続いて、京阪スタッフによる案内放送が始まりました。




 列車は、京橋手前で急行線(A線)へ転線し、ホームで列車を待つ人たちの視線を浴びながら、京橋2番線をゆっくりと通過すると、一気にスピードを上げて複々線区間を快走しました。当時の特急は、枚方市・樟葉は通過、中書島・丹波橋には終日停車という運行形態でしたが、「鳩マーク」を掲げた特急色の貸切列車はこれらの駅を悠々と通過し、三条までノンストップで駆け抜けました(定期列車の合間を縫っての運転でしたので、信号現示による徐行運転や運転停車はありました)。

 三条では1番線に入ってしばらく停車(その間の上り列車はすべて2番線発着に変更)した後、留置線には引き上げず、そのまま折り返しました。復路は、深草4番線で時間調整を行ったり、今はなき八幡市4番線で特急に道を譲ったりしながら、ゆっくりと大阪方面へ下っていきました。車内では、抽選で選ばれた参加者が、車掌体験として車内アナウンスをしておられました。




 列車は、寝屋川市を過ぎ、上下線の間の出入庫線へと入ったところで一旦停車。その後、高架線から地上へ下りて、車庫へと進入しました。車庫内には、8000系と旧3000系が並んでスタンバイしており、我々を乗せた1900系がその隣に停車すると、3世代にわたる特急車の並びが実現しました。車庫では約1時間の撮影時間が設けられ、その間に何度か副標が交換されました。当日は天気にも恵まれ、子供から大人まで皆さん楽しんでおられる様子でした。





 撮影時間が終わると、参加者は再び列車に乗り込み、天満橋へと向かいました。車内では、グッズがもらえる抽選会のほかに、当日の貸切列車に掲出された「鳩マーク」(2枚)のオークションも行われました。落札された方々が1号車で「鳩マーク」を手に記念撮影をしておられるのをそばで見ていたのですが、そのうちの1人と後年「倶楽部2600」でご一緒することになるとは、当時は思いもよらなかったことです。後日、京阪本社にて引渡されたという「鳩マーク」は、今も彼の部屋の片隅で静かに眠っています。


 当時もたくさんの方が撮影に来ておられましたが、それでも今と比べると少なく、まったりとしていた印象があります。それゆえにこのような企画が実現できたのかもしれませんが、またいつか同様のイベントが企画されることを願って、今回は筆を置くことにしたいと思います。次回の更新もどうぞお楽しみに。


プレミアムカー時刻表【お知らせ】
8月20日(日)から運行を開始した京阪電車の座席指定車両「プレミアムカー」の全列車時刻表(PDF)を、倶楽部2600Webサイト内の資料室にて公開しています。ダウンロードしてご利用ください。

*この記事は、2011年8月3日に「倶楽部2600のブログ」にて公開した記事をベースに、加筆や写真の追加を行い、リメイクしたものです。




『京阪電車 1号型・「びわこ号」から「テレビカー」・「プレミアムカー」まで』発売開始

 オープン早々から告知記事を書くことにためらいを感じつつも、倶楽部2600の一員としてスルーするわけにもいきませんので、「号外」という形で記事にさせていただきます。

 すでにご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、JTBキャンブックスの新刊『京阪電車 1号型・「びわこ号」から「テレビカー」・「プレミアムカー」まで』が、本日8月26日(土)より発売開始となりました。

 倶楽部2600では、これまで鉄道雑誌に記事やトピックを寄稿することはありましたが、単行本として1冊まるごと倶楽部メンバーが執筆したのは、今回が初めてとなります。(注:この記事を書いているのは、本の著者ではありません。)

 本文は、これまで京阪電車に在籍した各系列の紹介がメインとなっていますが、中でも枚方市出身の著者が力を入れていたのが、随所に散りばめられている全26本の「コラム」です。倶楽部メンバーならではの視点で、これまでブログで取り上げたことのあるネタから、ほとんど知られていないマニアックなネタまで、雑学や豆知識がたくさん仕込まれています。というわけで、突然ですがここで○×クイズです。

Q.次の各文の正誤をお考えください。

①2000系スーパーカー103両のうち、付随車は最も多かった時期で9両あった。
②京阪線で初めてシングルアーム式パンタグラフを装着した車両は、3000系(Ⅱ)である。
③中之島線開業時点で京阪線に車籍のあった系列のうち、1900系だけは中之島線に入線することなく廃車となった。

 上のクイズの正解は、この本を読んでいただければお分かりいただけると思いますので、ぜひご自身で答えを探してみてください。

 掲載している写真・イラスト・資料等は、倶楽部メンバーのみならず、それ以外の方々からも広くご提供いただいており、そのおかげでより充実した一冊に仕上がったのではないかと思います。ご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

 サイズはA5版・192ページとコンパクトですが、撮影や旅行のお供に最適なサイズとなっています。定価は2,160円(税込)と少し高めですが、充実したカラーグラビアと豊富な豆知識によって、割高感は払拭されるのではないかと思います。なお、誤植等につきましては、倶楽部2600公式Webサイト内資料室に掲載している補足資料にて随時対応させていただく予定です。

 全国のおもな書店のほか、京阪線主要駅構内のコンビニエンスストア「アンスリー」でも取り扱い予定です。すぐに書店へ行けないという方や、状態のよい本をご希望の方もいらっしゃると思いますので、以下にインターネット購入用のリンクも貼っておきます。 ぜひお一人でも多くの皆さまにお買い求めいただけますと嬉しいです。


【お知らせ】
倶楽部2600メンバーが執筆した『京阪電車 1号型・「びわこ号」から「テレビカー」・「プレミアムカー」まで』(JTBキャンブックス)が好評発売中。定価2,160円(税込)。商品の詳細・ご購入はこちら(楽天ブックス)から。


新コンテンツ開設のお知らせ ~プレミアムカー運行開始に寄せて~

 こんにちは、「倶楽部2600」の企画係です。

 ご存じのとおり、本日から京阪電車の座席指定車両「プレミアムカー」の運行が始まりました。これまで“特別料金不要”を貫いてきた京阪にとっては、新たな歴史の幕開けとも言える一日ではないかと思います。

 ところで、私たち「倶楽部2600」も、今月でブログ開設から8年を迎えました。その間に、京阪線から慣れ親しんだ旧塗装の車両が姿を消し、倶楽部メンバーの一員でもあったよき趣友を亡くし、残されたメンバーも記憶力や行動力に衰えを感じるようになってきました。ブログの雰囲気もずいぶん変わったように思います。

 そんな中、「倶楽部2600」10周年に向けた取り組みの一つとして、今回のプレミアムカーの運行開始というビッグイベントに便乗(?)する形で、新たなコンテンツを立ち上げることにしました。

 「倶楽部2600のブログ」も9年目に入り、初期の記事はすっかり埋もれてしまっています。その中には、皆さんからの反響の大きかったものや、思い出の詰まったものもあります。このような記事をピックアップし、現在の状況を書き加えるなどリメイクを施した上で、この場所で再びお目にかけることができればと思っています。

 もちろん、過去の記事の焼き直しだけではおもしろみに欠けますので、新しく書き下ろした記事も織り交ぜながら展開していきたいと考えています。特に、これまで「倶楽部2600のブログ」では取り上げる機会の少なかった、今から20年ほど前からブログ開設までの期間の京阪電車にスポットを当てて、いろんな角度から振り返ることができればと思っています。

 今から20年前と言いますと、京阪特急は一部を除いて京橋~七条間ノンストップで運転されていました。2000年代に入って、特急の停車駅が増え、車両へのラッピング装飾やヘッドマークの掲出が盛んに行われるようになりました。グッズやカードもたくさん登場しました。もちろんそのすべてを網羅することはできませんが、そんな一時代の記録やコレクションを、記憶が鮮明なうちに「備忘録」として書き遺し、皆さんと共有することができればと考えています。

 なお、私たちはあくまで本業ではなく趣味で活動していますので、数日おきに記事を書くこともあれば、何週間も更新が滞ることもあろうかと思います。8年前の原点に立ち返り、「書きたいときに、書きたいことを」という姿勢で、記事の量よりも質に重点を置いたブログづくりを心がけたいと考えています。

 それでは、次回の更新をお楽しみに。


プレミアムカー時刻表【お知らせ】
8月20日(日)から運行を開始した京阪電車の座席指定車両「プレミアムカー」の全列車時刻表(PDF)を、倶楽部2600Webサイト内の資料室にて公開しています。ダウンロードしてご利用ください。


鉄コレ京阪2600系を楽しもう(2)

2600系 3月18日(土)より「鉄道コレクション京阪電車2600系」(Cセット・Dセット)の先行販売が開始されました。Aセット・Bセットの再販も同時に行われています。

 昨年10月のAセット・Bセットの発売からわずか半年足らずでのラインナップ追加となりました。京阪では2009年から事業者限定の鉄道コレクションが発売されていますが、2年連続で同じ系列のモデルが発売されるのは初めてのことです。

 基本的には、Aセット・Bセットを新塗装にカラーチェンジしたものがそれぞれCセット・Dセットとなっているようですが、微妙に異なる点も見られますので、前回と同様に情報を整理した上で、データをご提供できればと考えております。

 まずは、 プレスリリースや公式サイトの情報から読み取れる商品の概要を見てみましょう。



商品概要


 新たに発売される商品は、Cセット(新塗装・先頭車一次車3両セット)とDセット(新塗装・二次車3両セット)の2種類で、いずれも先頭車2両と中間車1両の3両セットとなっており、価格は4,500円(税込)です。


Cセット(新塗装・先頭車一次車3両セット)

 Cセットは、2000系1次車の車体を流用した先頭車と、乗務員室撤去跡のない純粋な中間車の組合せとなっています。

C1C2C3
C1C2C3

モデル名C1C2C3
車両形式2600形(Mc)2700形(M)2800形(Tc)
車体塗色新塗装新塗装新塗装
車掌台窓二段窓-二段窓
側面窓幅900mm800mm900mm
パンタグラフ大阪方大阪方京都方
ヒューズ箱小型2個 大型1個小型2個 大型1個小型1個
妻面配管山側2本 川側2本山側2本 川側2本山側1本
台車形式KW69KS73CKS58

 C1とC2はそれぞれA1とA2の新塗装バージョンと言えますが、C3はパンタグラフのある大阪方先頭車で、車掌台窓は二段窓となっています。なお、Aセットには中間車用のパンタグラフのない屋根パーツが付属していましたが、Cセットには付属していません。


Dセット(新塗装・二次車3両セット)

 Dセットは、2000系2次車以降の車体を流用した先頭車と、乗務員室撤去跡のある中間車の組合せとなっています。

D1D2D3
D1D2D3

モデル名D1D2D3
車両形式2600形(Mc)2900形(To)2800形(Tc)
車体塗色新塗装新塗装新塗装
車掌台窓固定窓(二段窓)二段窓
側面窓幅800mm800mm800mm
パンタグラフ大阪方京都方なし
ヒューズ箱小型2個 大型1個小型1個なし
妻面配管山側2本 川側2本山側1本なし
台車形式KW69FS399CFS399C

 Dセットは、3両ともBセットの新塗装バージョンと言えそうです。ただし、D1付属の台車は、FS509AではなくKW69となっています。



各モデルから再現できる実車は…?


FS399C台車 2600系0番台のうち旧塗装から新塗装に塗り替えられた車両は、廃車となったものも含めると34両あります。今回は、その中でCセット・Dセットの各モデルと形態が一致する実車について、確認してみたいと思います 。なお、Aセット・Bセットについての記事と同様、ヒューズ箱の数や妻面の形状なども含めて一致する実車を取り上げています。

車体台車車両番号一致していた期間備考
C1KW6926242011/12~現在
C2KS73C27012012/05~現在
27032010/08~現在
(FS399C)2704 2008/12~2011/062011/06廃車
(KW69)27092013/02~現在
27182012/10~現在
27192013/02~現在
C3KS582824 2008/12~2011/062011/06廃車
(FS399C)2818 2012/10~現在
D1KW6926092013/02~現在
D2FS399C29242011/12~現在
D3FS399C28032010/08~現在2011/06転落防止外幌設置


鉄コレ京阪2600系を楽しもう(1)

2600系 10月8日(土)より「鉄道コレクション京阪電車2600系」(Aセット・Bセット)の先行販売が始まりました。

 もちろん、そのまま飾るだけでも十分にリアリティーを感じることができそうな仕上がりですが、せっかくならパーツを交換したり加工したりして、実在する車両や編成を再現して楽しみたいという“本物志向”の方も少なくないことでしょう。

 しかしながら、京阪2600系は、「一両一形式」と言われるほど車体や台車のバリエーションが豊富であることに加え、2~4両のユニットを組み合わせて自由な組成が可能であるという特徴を生かして頻繁に組成変更が行われるなど、実車を再現するにはなかなかハードルが高いのも事実です。

 そこで、「鉄道コレクション京阪電車2600系」を楽しむ上で参考になると思われる実車に関する情報をまとめてみました。



商品概要


 商品は、Aセット(一般色・先頭車一次車3両セット)とBセット(一般色・二次車3両セット)の2種類が用意されており、いずれも先頭車2両と中間車1両の3両セットで、価格は4,500円(税込)となっています。

 ところで、商品名の「一次車」「二次車」という表現は、2600系の種車である2000系に対する表現と思われますが、2000系「二次車」というと、厳密には昭和35年度増備の先頭車10両(2025~2034号車)および中間車5両(2101~2105号車)を指します。しかし、この15両の中には、Bセットの中間車のように乗務員室が撤去された車両は存在していません。また、先頭車についても、2次車以降は側面窓の寸法も統一されており、あえて「二次車」に限定する理由が見いだせないことから、「二次車3両セット」ではなく「二次車以降3両セット」とした方がより正確であるように思われます。したがって、当ブログでは「2次車以降」という表現を用いることとします。


Aセット(一般色・先頭車一次車3両セット)

 Aセットは、2000系1次車の車体を流用した先頭車と、乗務員室撤去跡のない純粋な中間車の組合せとなっています。

A1A2A3
A1A2A3

モデル名A1A2A3
車両形式2600形(Mc)2700形(M)2800形(Tc)
車体塗色旧塗装旧塗装旧塗装
車掌台窓二段窓-固定窓
側面窓幅900mm800mm900mm
パンタグラフ大阪方大阪方なし
ヒューズ箱小型2個 大型1個小型2個 大型1個なし
妻面配管山側2本 川側2本山側2本 川側2本なし
付属台車KW69KS73CKS58

 なお、Aセットには中間車用のパンタグラフのない屋根パーツが付属していますが、パンタグラフのない中間車は妻面の配管もないため、厳密には屋根パーツを交換しただけでは実車を再現することができません。


Bセット(一般色・二次車3両セット)

 Bセットは、2000系2次車以降の車体を流用した先頭車と、乗務員室撤去跡のある中間車の組合せとなっています。

B1B2B3
B1B2B3

モデル名B1B2B3
車両形式2600形(Mc)2900形(To)2800形(Tc)
車体塗色旧塗装旧塗装旧塗装
車掌台窓固定窓(二段窓)二段窓
側面窓幅800mm800mm800mm
パンタグラフ大阪方京都方なし
ヒューズ箱小型2個 大型1個小型1個なし
妻面配管山側2本 川側2本山側1本なし
付属台車FS509AFS399CFS399C



各モデルから再現できる実車は…?


屋根上 次に、A1~B3の各モデルと形態が一致する実車について、確認してみたいと思います。ヒューズ箱の数や妻面の形状などは気にしないという方もおられるかと思いますが、この記事ではあえて細部にもこだわり、上の表に記した項目がすべて一致する実車(台車パーツを組み替えて再現できる実車を含む)を、以下にピックアップしてみました。

車体台車車両番号一致していた期間備考
A1KW6926051991/03~2013/042013/04廃車
26071991/02~2007/052007/05中間車化
(FS399C)26152007/10~2012/072012/07廃車
26181993/03~2006/032006/03廃車
A2KS73C27011978/06~2012/052012/05塗色変更
27021978/08~2010/052010/05塗色変更
27031978/09~2010/082010/08塗色変更
27072002/04~2009/112009/11廃車
27081979/05~2013/052013/05廃車
27101981/01~2009/112009/11廃車
27111981/05~2002/032002/03廃車
27121979/07~2010/062010/06塗色変更
(FS399C)2704 2000/11~2008/122008/12塗色変更
27151991/10~2012/072012/07廃車
A3KS582810 1981/01~2002/012002/01台車交換(FS337B)
B1(KW69)26091991/08~2013/022013/02塗色変更
26191991/03~2012/102012/10塗色変更・中間車化
B3FS399C2801 1991/09~2008/042008/04中間車化
28021991/09~2007/102007/10中間車化
28031991/10~2010/082010/08塗色変更
(KS58)28061979/02~2013/042013/04廃車
(FS509A)28081983/03~2013/042013/04廃車

例)A1の車体とKW69台車との組合せは、1991年3月から2013年4月までの2605号車と、1991年2月から2007年5月までの2607号車に一致します。

 今回発売されたAセット・Bセットを用いて完全に再現できる実車は、上の表に示した22両ということで、2600系0番台103両のうちの約2割という結果となりました。なお、B2については、車体だけを見ると2915・2923・2924号車の3両と一致していますが、実車はいずれも今回の商品に付属している5種類の台車(KW69・KS73C・KS58・FS509A・FS399C)を旧塗装時代に履いた実績がないため、残念ながら表に掲載することができませんでした。

 ただし、ヒューズ箱の数や妻面の形状など、ある程度妥協して許容範囲を広げれば、さらに再現できる実車は多くなると思います。その際の参考資料として、車両データをこちら(PDF)にまとめてみましたので、ご活用いただければと思います。



近年の組成例


KS73C台車 最後に、実在した編成を再現するための手がかりとして、近年の組成例をいくつかご紹介しておきたいと思います。

 ここで紹介する編成図においては、側面窓の寸法および車掌台窓の形状がA1~B3のいずれかと一致している場合、車両番号の下にそのモデル名を記しています。また、それぞれの時点において各車両に装着されていた台車についても併記していますので、参考にしていただければと思います。

京阪2600系 常用編成図(2008/10/19現在)(PDF)
京阪2600系 常用編成図(2003/12/01現在)(PDF)
京阪2600系 常用編成図(2000/07/01現在)(PDF)

*凡例
A1側面窓の寸法・車掌台窓の形状・妻面の形状がいずれもA1と同じ
B1'側面窓の寸法・車掌台窓の形状・妻面の形状はいずれもB1と同じだが、乗務員用出入口両側の手すりは撤去されている
(A3)側面窓の寸法と車掌台窓の形状はA3と同じだが、妻面の形状はA3とは異なる


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